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Long Detour

by uul

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1.
回る傘 跳ねる雨 濡れたよ お気に入りの靴 早く帰りたいな 迷う船 港に着かないの 波は高いけど 泳ごう ひとりでさ 風強いから 窓開けてさ 走るノイズに頭揺らす 誰かここにいないの? 音を体に纏う 午前2時 叫んでもいいのさ 御心のまま 雨降る庭に 雷落ちた ここは誰もいない ここから始めよう
2.
きっとカーテンを開いた時 そっと君は後ろに目をやるだろう だって外は暗くて窓にはさ 霞む君だけ映ってるから わたしはお化けみたいだよ でもそれは嘘だよ 本当はさ もし今なにもしないとすれば きっといつか、生きててもそうなるさ 高い歌声は 弾むリズムは 全部何かの物音さ 揺れる体は 響く鼓膜は 君にはあるのか 聞こえる? この声 探し物はなんですか? わからないとみんな言う 選ぶものが多いからさ、欲張りで 終わったの? 止まったの? わたしはさながら 広い海の藻屑 淀む頭に言葉が浮かんだ わたし何を伝えるの? どうか聞いてよ 頼りない声で 埋もれて 消えてく わたしを 見つけてよ 砂漠にはありあまるほどの砂が 溢れてはいるけれど その価値を知ってる? 会話だけ許されて 大声をあげたら 君は灯台にいてさ わたしを照らした 動く鼓動は 小さな祈りは 大きな彫刻に刻んで もう嬉しいよ これだけでいい でもまだ続くよ よければこのままどうぞ
3.
Fanatics 03:27
明くる日の夜 射止めた 羊を 跪く君 どういうこと これが終末だって聞いたよ 神父から ここで見た夢 空を飛び出すこともできず 捕まる 君の手の中 わたし転がる ああ どこで間違えた 山を裂くような 雷 降りかかる 責任はどこ?知らない きっと誰か別の人だろうさ 諦めなくてもいいよ 濡れた手で癒して 砂漠の夜 越えても 歩かなきゃ 赤い目をした霞む夕暮れ 肩を掠め横切る これが何でも 彼を信じるしか道はないらしい そうは言われても ついていけない 君は狂った あの時 これがいわゆる終末らしい じゃあ 神は見てるかな
4.
遠くを見過ぎて 目が悪くなったよ あなたの事を 考える余裕もないの 僕はまだ近くにいたのに 肩を並べてさ 歩いてたのはどこだっけ 鞄の荷物は いつのまにか増えていて 君は軽い足取りで 綺麗な花を摘み取って 造花に差し替えるのさ それに水をやって育てて 嫌な顔しても心は違うみたい 忘れてしまったよ 結局元通り 甘いこと言うから 忘れてしまったの? そう、全ては嘘だったのさ 千切れたボタンを付け直したよ 針で突いたら赤い血が溢れ出した まっさらな布地に染みていく 漂白しなくちゃいけないの? 赤いドレスを身に纏う 怖い目をした君は別人さ どうして怯えているの? どこにも行かない どこにも行かない 塗りたくった絵の具で固まった 何をしようとしているの? 自問自答の末の答えは 何もないよ ただ時間だけは過ぎた
5.
外は大雨で湿気は酷くて、水と人溢れて 買ったはずの時計は鞄の中どこにも見えない 景色に溶けた非日常の怪奇話が好きなの 震えて何もできなくなってもわたしはいいのさ 外れた部品はないけど 変わりない生活で満ちてた 拒んだ君はどこに消えたの? 離れて行ったのは世界さ みんな同じことをしているのはいつからか知ってる? それならひとつの個体に生まれ変わればいいのに 多分君たちはルーチンワークに慣れすぎたのさ それはきっとわたしも同じこととみんな言うだろう 重ねた嘘が足を狂わす どおりでわたしどこも行けない 怠惰に埋もれたわたしを見つめていたのは…… 昔の偉い人が言うには 「柔らかい布団は剥ぎとれ」 冷たい風景を探して くるまった朝に 思い出の中に隠れた 裸足で剥き出しの君は 選んだ答えをはねのけ 意味のない部屋から出て行った
6.
街灯の数だけ明るい 始まりはここだったよね 暗い空の白い雲 重ね 布団みたいにして 眠ろうよ いやだよ まだ話そうよ 他愛のない言葉は 二度とは話せなくなったのさ 戻れないよ あの頃は 光っていた 光っていたのさ 今なら取り戻せるの? 欲しいけど 欲しいけどもう…… 深い青さで押しつぶされそう まぶしいほど綺麗だった 今も捨てたもんじゃないけど なぜか 羨ましく思うのさ 戻れないよ あの頃は 光っていた 光っていたのさ 今なら取り戻せるの? 欲しいけど 欲しいけどもう…… 今は楽しいからもういらないでしょ? 結局 わたし ないものねだりで 戻れないよ あの頃は 光っていた 光っていたのさ 今なら取り戻せるの? 欲しいけど 欲しいけど もういいかな ただの思い出にして ここから 追い出そう
7.
風が鳴いて夜が明けた 酒に酔った頭さまし 海に向かって砂浜を歩く いつかと約束したよ 何もできやしないけど 体支えて、心取り戻す 言葉が違っても いつか元通りさ 草木が笑ったよ 何が違ったの? 湿った梅雨の暗い部屋 暑い夜が体をつたい ひとりなにもしない夏の日が 頭をおかしくしたよ こんなはずじゃなかったの できることなら 海に潜りたい 水面を覗いたら 誰かと目があったの わたしはここだよ 夏の空は遠くて海色だったよ 風が君の便りを運んで 青い鳥はいつも鳴いてた わたしをどこか遠くへ 連れていってくれるの 体は置いていこう、部屋に いつだかわからない夜の隙間を埋め どこからか聞こえてきた 澄んだ空気の夕暮れに 「君の隣はいつも空いてるね」 古い本を読んでいた 熱いコーヒー飲み干して 乾いた瞳に水をためこんで 落ちていく 夜の川 ふたりは 会えないけど 触れ合えば 変わるよ 頭は 冴えたよ 曇り空どこかに飛ばしてみたよ 鼻を抜ける 銀色の香り かじりかけの林檎を食べたら きっとどこでも、ずっと繋がっていられるよ 目の前は暗いけど 点々と灯ったよ 星みたいに
8.
喧騒で落ち着いてるのさ 薄れた記憶が言う 傘を取り忘れた 昨日、雨は止んだ 物差しに恋をしたのさ 重ねた暗い夢の奥 震えた指支えて 身を削り繋いだ 溶かした、古い星を 起きていたの? 怖い夢を見た 片足を踏み込んだ 燃えた朝の景色だ 追いついた 振り返れ 抱きついて 体寄せ 君のこと嫌いだよ それでも包み込んであげるよ 優しさをあげよう 時には凶器になるけど かすれた夕陽の色彩 落ちていく 鳥のいない空 キャンバスからこぼれた絵具を集めて 窓からあふれた光は 部屋を包み そっと呼びかける 「君はどこから来たの?」 「風吹く港だよ」 もう一度波に流されて 海の底で踊ってみようかな 君はまだ知らないよ 何を信じていいかなんて いつからここにいたっけ そろそろ帰ろう 裸足で駆け出した 足は傷だらけ 歩けないな もつれた糸をほどいて 明日に備え眠ろう
9.
10.
外れた留め具はもう捨ててしまってよ 頭が痛くて動けないふりしたのさ 触れたら消えてく 等身大の記憶は無いから 意味のない話ありふれて 雨が上がって夜になった 千切れた靴紐 足元もつれた なにも見えない 暗い道にひとり立って 明日のこと知らないの? ほら甘いお菓子ひとつだけ とても寒いような4月の雲

credits

released October 2, 2020

all music: den_taku
album art: machidali @machi_achic0

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uul Kobe, Japan

Japanese/composer/guitar/bass

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